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PROプロモーションを店舗に取り入れよう

このところ、お店に専門的な接客を取り入れる動きが加速しているように思います。

接客がなくてセルフで買いたい顧客が増えている半面、じっくり店員と話をして納得するものを買いたい・・・という人も増えています。

少々高くても自分が気に入ったものを外れなく買いたいという欲求は、モノが飽和した現代だからこそ隆盛なのです。

そのため、「その道の専門家」を店舗に常駐させてお客様一人一人のオリジナルな欲求を解決させていく・・・ という店も流行っていきます。

●原宿にできたナイキショップはまさにそんな店。

二階以上は、窓際にコンピューターを設置した顧客カウンターがあり、顧客ひとりひとりにあったオリジナルな靴をつくるためのコンサルティングを店員がしています。

ABCマートで安いランニングシューズを買う、という客とは別のこだわりたい客のためのサロンスペースがあります。
イチローみたいなプロの客だけではなくて、自分の走法と健康、そしてファッションにあった靴を買いたい人は多く、引きもひらないでしょう。

●昨年池袋にできたヤマダ電気日本総本店もそうです。

電機量販店はどちらかというと、メーカー説明が通常だったが、家電全般の専門家として、丁寧に接客。顧客の要望にひとつひとつ応えるために、全国から選りすぐりのプロ販売員を集めたといいます。

フロアは広く、接客サロンも各所にあります。
例えば、炊飯器コーナーは、キッチンスペースがあり、そこでいろいろなメーカーの米を炊いて食べさせてくれます。

キャスタがついた移動式のカウンタもあり、そこで家族と店員とで炊飯器談義をすることができます。販売員はすべてのメーカーの炊飯器を使用して米を吹き、食べてその特徴を掴んでいるから何でも応えられるのです。炊飯器のプロ、洗濯機のプロ、パソコンのプロ、ケータイのプロがここにいるのです。

●スタバには、バリスタの上を行くコーヒーの達人が1,000人以上います。

そのプロが、コーヒーにうるさい人に応えてくれます。提供するコーヒーの産地や栽培方法、焙煎の火加減など知り尽くした知識で客を魅了してくれます。

最近は、コーヒー教室も各地のスタバで盛んに行われているそうです。

H&Mやマック、ユニクロといった、セルフで安く買い物できる店はとても増えました。しかし、接客で売る店も重宝され、プロショップとして、普通の買い物で飽き足らない客を取り込んでいます。

プロモーションとは、まさにPRO-MOTION。プロがモーションをかければ、客はその店のとりこになってくれます。専門家が店にいること自体が 「プロモーション」になるのです。そんな時代になってきました。
あなたのお店は専門的な接客をしていますか。

たんに「いらっしゃいませ」と声掛けをし、商品説明に終始しているなら、普通の接客です。
それなら顧客は、カタログとインターネットを見れば済むかもしれません。
顧客が知りたいのは、プロとしてのこだわりであり、カタログで知りえなかった商品のウラ情報なのです。

PROモーションはVMDの体験販促の要になる販促方法なのです。

 
(vmd-i協会事務局)