VMD cafe」カテゴリーアーカイブ

マンガで見るVMDの手法

まんがで見る、VMDの手法

VMDの学校、売場塾メソッド、「フレームワーキング」とは何かについて、マンガを書いてみました。

まずは4コママンガをお見せします。

マンガで見るVMDの手法1
マンガで見るVMDの手法2
マンガで見るVMDの手法3
マンガで見るVMDの手法4

1コマ1コマ解説します。

1.売場をカメラアイで見る

人間の目の視野角って左右200度以上になるんです。
左右真横で180゜になるので、後ろも見えているということです。
ただし、有効視野角は60゜なので、60゜から200゜は、はっきり見えているのではなく、ぼんやりなんです。

さらに60゜ははっきり見えていると言っても、人間の目はスコープではありませんので、60゜より外の画像も多分に視覚的な影響を受けます。

例えば、ハンサムな男子があなたの目の前に立っているとします。
あなたの目は、ハンサムな男子をはっきりと捉えますが、男子の背景や側面も同時に捉えています。

ハンサムの背景が洞窟の中だったり、檻の中だったら「この人不気味だな」とか「ワルなのかな」と感じます。
反対に、背景がお花畑や遊園地だったら、「まあ、きれいな人」とか「楽しそうな彼氏」と思うでしょう。

これは感情の錯覚で、周りがキレイだとその人も潔癖だと感じ、周りがおどろおどろしいと「アブナい人」と感じてしまうということです。
たとえそのハンサムが本当に潔癖で礼儀正しく、やさしい人でも周りの風景によって真実は間違って受け取られてしまうんです。

これは売場に例えると、キレイなショッピングモールにテナントで入っているお店は、たとえその店がVMD的にダメな店でもキレイに見えてしまうことです。

私たちVMDインストラクターは店舗診断をする際に、この周りの景色をシャットアウトしたお店の真実を探り当てなければいけません。

なので、目をあえてカメラのファインダーにすることで、周りの風景をシャットアウトするんです。

1パンダ売場

例えば、パンダが好きなあなたは、パンダぬいぐるみ売場を見て「かわいいー」と、ついついVMDの花まるを付けていませんか。

パンダ売場を見る目をカメラアイにしてみましょう。
すると、「下のパンダのフェイスアウトがないな」と気づきます。
つまり、大きなパンダまくらの顔がないことに気づきます。(下写真)

2パンダ売場 拡大

こんな感じで他の風景をシャットアウトすれば、快場の水準に達していないマイナス要因が簡単に発見できるんです。

VMD担当だけでなく、店舗スタッフも同様にカメラアイで自分の売場を見ることをおススメします。
前述の通り、46時中お店にいるスタッフはキレイな商業施設のフロアにいるので、自分たちの店もキレイと勘違いしています。
そこで、カメラアイで売場を見ると、あら不思議、悪いところが浮き出てくるんではありませんか。

まずは売場を正しく見るために、あなたの目をカメラアイにしましょう。

2.カメラアイの写真と似た画像を思い描く

マンガで見るVMDの手法2

カメラアイの捉える画像は、フロア全体から、ゾーン、グループ、棚の陳列、POP、そしてディスプレイと多岐に渡ります。

次々と見る売場は必ずカメラのファインダーを覗くように見てください。
すると、「おや」という被写体がファインダーに映ります。

この「おや」というのは明らかに違和感です。
それは「こんなはずではなかった」という素直な感情です。

「おや」と感じたのは、頭の中に過去の「おや」の画像が反応しているから
例えば、先ほどのパンダの売場を見て「おや」と思ったのは、過去に映画館の怪獣ぬいぐるみ売場で見たあの違和感と同じでした。

そして「あの時とフェイスは同じになっている」というマッチングが突如起こります。
そう、ウルトラマンを見に映画館に行ったときに見たガボラと同じ状態になっているパンダに気がついたんです。

ガボラとネロンガのフェイシング

「そういえば、あの怪獣売場、フェイスがひどかったな」

そう思う反面、こんな売場画像とのマッチングも起こります。
ディズニーランドのぷーさんの売場、しぶちかのコロッケの売場・・・。

くまのプーさん売場
コロッケ売場

その他にもマッチング画像は続々出てきます。
過去に記憶したよいフェイシングも、悪いフェイシングの画像も、頭の引き出しから出てきます。

※ちなみに、この中でマイナスの写真は三角形の写真です。

フェイシングの事例を画像として頭の引き出しに入れているVMDインストラクターは、こんな感じで瞬時に感じた違和感を、引き出しの画像とマッチングすることによって「フェイシングが悪い」ことがわかるんです。

このマッチング時間は慣れるとたったの5秒で行われます。

3.フレームワーク用語を想起する

問題はどうして画像をすぐにマッチングできるのか?です。
言うまでもなく、画像の蓄積が少ない人は、その分マッチする画像が少ないので、「ひとつ、二つの事例でダメと言っていいのかな」と不安になります。

そう、事例画像が少ないと不安になるんです。
だから経験や実績を積んだり、常日頃から売場を見て訓練しないと、事例画像はアタマに蓄積しないんです。

VMDインストラクターは常日頃から、VMDの仕事中でなくてもいろんな売場をカメラアイで見ているので、経験として引き出しに画像が溜まっています。
だから優秀なVMDインストラクターはアタマの引き出しに事例がたくさん詰まっているんです。

ただし、引き出しに画像を溜める際の注意始点として、引き出しに名前を付けないとランダムな記憶のスクラップになる・・・ということを言っておきます。

写真を丁寧にアルバムに収納するように、頭の中に整理整頓して溜めるんです。
それには、引き出しに「55のフレームワーク用語」を付けるといいでしょう。

VMDインストラクターは、55のVMD専門用語を知っているので、引き出しに下記のような名前が付けられています。

  • フェイシング
  • リレーション
  • POP編集
  • ゾーニング
  • VMD分類
  • くくり

などなど最低55の引き出しが頭の中に入っています。

さらに細かく、

  • ネガティブスペース
  • キャッピング
  • コネクトポイント
  • コントラスト配色
  • アメーバ

などというような引き出しも持っているでしょう。

まるでAIが世界中のサイトを検索して瞬時に画像を持ってくるように、VMDプロは画像を探して当てます。
流行りのAIにフレームワーキングをなぞらえると、引き出しはタグのようなものです。
実際に、売場の写真を撮影しているVMDプロは、その写真にタグ付けをして保存してますので、フレームワーキングはまさにタグ検索と同じと考えてください。

※ちなみに写真のタグ付けの仕方はこちら。
●タイパ!売場写真整理術

みなさんがスマホで写真を日々撮っても、整理して保存しておかないので、スマホはほとんどデータのゴミ箱と化していることでしょう。
それと同じです。

4.画像に紐づけられたフレームワークを解説する

そして4コマ目は、VMDインストラクターである所作、アドバイスです。
アタマの中から取り出された画像は、あくまで仮想的な画像です。
写真としてプリントアウトできないし、エスパーでもないのでケータイに念写することはできません。

ではどうするか。
それは画像に紐づけられたフレームワーク用語をベースにして解説します。

先ほどのフェイシングかよい画像・・・

  • ディズニーランドのプーさんのぬいぐるみ売場
  • しぶちかのコロッケ売場
  • ビクトリノックスのナイフ売場
  • フレッドペリーのポロシャツ売場
ネガティブ要因写真2

それらの共通項である「よいフェイシング」とは何かを語るといいんです。
その画像を想像しながら語るんです。
画像はアタマの中に収納すればするほどVMDインストラクターとしてのコンサル能力が増します。

特に画像は

  • 自動車
  • 着物
  • 書籍
  • オーディオ
  • ネズミ捕り
  • 風邪薬
  • タイヤ
  • 冷蔵庫

などなどあらゆるアイテムの売場の画像をアタマの引き出しに収納してしましょう。

つまり、VMDコンサルになるのは食わず嫌いにならないことをおススメします。
でないと、どんな業種・業態・取り扱い商品でも対応できるVMDインストラクターにならないからです。

まとめ

だいたいわかりましたか。
売場塾独自の手法、フレームワーキング(R)。
今回はマンガで書いてみました。

マンガで書くのは、このブログ以来でしたよ。(笑)
●PP,IPと外国で言っても通じない

実のところ、このフレームワーキングという手法は専門的な分野ならどこの分野でもやっていることです。
そもそもフレームワークとは型のことであり、どんな業界でも存在しています。

例えば、

  • 医療業界
  • 天文学業界
  • 薬品業界
  • 物流業界
  • IT業界
  • 広告業界
  • 建築業界

といったみんなが関係する業界でも型は存在します。
それどころか、

  • 釣り業界
  • ペット業界
  • スキー・スノボ業界
  • 園芸業界
  • 飲食業界
  • ツアー業界

といった趣味関連でも型は存在するんですね。
例えば、ルアーフィッシングされる方は、

・ジギング
・フローティング
・バンプアンドキック
・マッチザベイト

などなどいろいろな型を知っています。

白鳳が横綱のころ、「型をもっているヤツは強い」と言いましたが、まさにそれ。
スポーツ業界はほとんど型を中心に選手がしのぎを削っています。
基本的な型はもちろんのこと、

・振り子打法
・スイーパー

などオリジナルな型を持っているイチローや大谷翔平みたいな選手もいます。
型を知るだけでなく、あなた独自のオリジナルな型を持つと、もっと強く超人になれるんです。

VMDプロを目指しているみなさん、ぜひフレームワーキング、会得してくださいね。
VMD業界のイチローや大谷翔平になってください。(^^)

フレームワーキングについて詳しくはこちらです。
●フレームワーキング


(vmd-i協会事務局)

獅子舞ディスプレイ拡大

テーブルウエアで獅子舞つくってみた

ディスプレイを日常生活に取り入れれば心潤うことをブログに書きました。

●ディスプレイすれば生活は潤いになる

コーヒーを飲むときに、売場塾であまったプロップス使って食卓を飾ろうかなと思い立ちました。
2015年10月17日の朝でした。
これが第一号のディスプレイ。

ランチョンマットの端が折れています。(笑)
以来、毎週末コーヒーを飲む時に5分でディスフレイをつくってきました。
コーヒーを飲む時間は高校時代から好きな時間でした。
忙しくあわただしい毎日にホッとつける、ネスカフェのCMみたいなひと時です。

なんで5分でディスプレイ作っているかというと時間かけると面倒だから。
電気ポットでお湯を沸かしペーパードリップに湯を注いでカップに移す、その合間に作るんです。
キッチンにあるランチョンマットやカップ、カトラリーにプロップスを加えて完成です。
そのプロップスも文具や本、フレームといった家にあるものを使っています。

ということで、2025年を明日に迎えた今日は、テーブルウエアのみで獅子舞をつくってみました。
獅子舞ディスプレイ・メイキング始まり、始まり~。

1.布を敷く

オンライン売場塾でクロマキー用に使っている幕を用意します。
人間が入っている獅子のように丸ーい背中にしました。

2.目と鼻をつくる

目はコースター、眉毛はお菓子を載せているお盆。
鼻は花の形をした皿、鼻の穴は日本酒のおちょこです。

3.ほっぺたをつくる

伊勢丹三越オリジナルの丸いランチョンを左右に置きました。

4.たて髪を入れる

金色の刺繍のようなランチョンをおでこに置きました。

5.口をつくる

獅子舞は口が肝心。
あのカタカタ言う歯は懐紙でつくりました。
いつも和菓子を置いているものです。

6.あごひげ入れる

顎髭はお皿に。無印良品とケユカのソーサーを使いました。
くるくるって感じが出ています。

7.耳を入れる

耳どうしようかな~と思いましたが、小さいランチョンを耳型に折って、その上に葉っぱのコースターを置きました。
いい感じです。

8.角を入れる

なんかアタマのあたりが物足りないな、と思い、角を入れました。
これ、ネスプレッソのおまけにもらったコースターです。
よくよく考えると、獅子舞はライオンだから角はなかったです。
でもまあ、芸術には脚色もアリなんで、架空の獅子としました。

9.完成!!

詳しくは、明日の年賀状見てください~。

明日から新年ですね。
インフルエンザやコロナ流行っていますが、お体大事に。
よいお年を~。

(vmd-i協会事務局)

フォルダー中の写真

タイパ!売場写真整理術

1.店舗や売場の写真を撮る機会とは

VMD担当の皆さんは、売場や店舗を撮影する機会がたくさんあると思います。

自社チェーン店の臨店指導や期ごとのリバイス(売場編集)の記録として撮っているケースが多いと思いますが、下記の撮影機会もありますよね。

2のテーマハンティングというのは、ーマを持って街中に事例写真を撮りに行くことを言います。
例えば、下記のような場合です。

  1. 話題の店がオープンしたとき
  2. テーマハンティングをしているとき
  3. あるお店を定点観測しているとき
  4. 海外視察に行ったとき

2のテーマハンティングというのは、テーマを持って街中に事例写真を撮りに行くことを言います。
例えば、下記のような場合です。

●今研究しているテーマ
・ショップインショップ形態の什器レイアウトのタイプ
・ゴールデンデーンにおける商品のローテーション変遷
・カテゴリ別プライスカードのデザインとテキスト表現

●研修に活用できそうなテーマ
・1カセット1テーマの売場と、1カセット2テーマの売場
・ウォールウォッシャーがある売場とない売場
 ※ウオールウオッシャーとは壁面照明のこと
・陳列がヨコくくりになっている売場とタテくくりになっている売場

●ベンチマーキングしている店舗
・リブランディング中の「ファンスタイル」店舗
・「ツタの道書店」の新業態店舗
・リサイクルショップ「ファンファーズ」の大型店
 ※店名は架空です3は競合店などが対象になると思います。

1から4以外でも、今はスマホの時代。
街中歩いていても買い物中でも、気になった売場や店舗はカシャカシャ撮影していると思います。

それに今では、ヨドバシカメラのように店内撮影OKを公に謳っている店舗や、伊勢丹や島忠のようにSNS撮影コーナーを設けている店がたくさん出てきています。
フロアはみんなフツーにスマホで撮影する環境になっており、SNSにはたくさんの店内写真がアップされています。

※ただ注意しておきたいのですが、基本的には店内写真は撮影禁止になっています。

2.写真の整理の仕方

撮影した写真をあなたはどうしていますか。
よくある話が、スマホで写真を撮ってずっとそのままにしているケース。
写真はまったく振り返えられることなく、スマホの中に置き去りになっています。
これではもったいないと思います。

上記のようなVMDの参考写真のみではなく、レストランの料理、買ったスイーツ、紅葉の景色などもスマホに収まったままでは、そのうち忘れてしまうますよね。

私は、折に触れてスマホやデジカメの写真を整理しています。
その手順は下記です。

  1. スマホまたはデジカメのデータをパソコンに移す
  2. ツカエル写真は残して、ツカえないものはゴミ箱に入れる
  3. ツカエル写真にキャプションを入れる
  4. 写真をフォルダーに突っ込む

順を追って説明します。


1.スマホまたはデジカメのデータをパソコンに移す

スマホの場合は、USBのケーブルを使ってスマホとPCをつなげて写真データをフォルダーごと移しています。
スマホのメモリは2.3枚の写真を残してスッカラカンになります。
デジカメはメモリカードからデータをPCへ抜き取って完全に空にしています。

こうすると本当に気持ちいい!
スッキリしますよ。(^^)


2.ツカエル写真は残して、ツカえないものはゴミ箱に入れる

ぼけている写真、構図がイマイチの写真、たいして必要ない写真はすべてデスクトップ左上のゴミ箱に捨てます。
iPhoneの場合は、自動的に動画がセットで静止画に添付されているので、動画もすべて削除します。


3.ツカエル写真にキャプションを入れる

ここが一番大事なところ。
ツカエル写真にキャプションを入れます。
JPEGのナンバーになっているキャプションを日本語にするんです。

そのキャプションは下記のタグキーワードで構成されています。

  • 撮影した日にち 例)2024.11.16
  • 撮影した場所 例)銀座 上野 広島など
  • 撮影した商業施設 例)伊勢丹 イオン京都店 ルミネ新宿 丸井上野店
  • 撮影した店 例)プラザ キッチン212 セオリー
  • フレームワーク用語 例)オーケストレーション ディスプレイ構成 什器デザイン
  • VMD用語 例)VP PP IP ゾーニング 定数 定量 グリッド ネガティブスペース
  • その他のキーワード 例)みやげ店 家電 雑貨 コンビニ スーパー スペイン

1つの写真に対して、これらのワードを1角スペースを入れて下記のように羅列します。

例)2024.11.18 上野 丸井上野店 プラザ オーケストレーション PP IP 三角構成 雑貨

これでキャプション明記は完成、あとはひとつのフォルダーに放り込むだけです。

3.写真を探す時間が劇的に減る方法

こうして、ひとつのフォルダーに写真を放り込んだらどうなるか。
写真を探す手間が劇的に減るんです。

例えば、VMDの勉強会をあなたが行うことします。

「あしたは、みんなにオーケストレーションのよい例を紹介したいな」
「ハワイで撮ってきた写真にいいのがあったな」

と思ったら、写真を収納したフォルダーを開いて下記のよう検索窓に入力します。

「ハワイ」
「オーケストレーション」

すると、ハワイで参考になったオーケストレーション写真がすべて出てきます。(下写真)

「カラーが絞り込まれた店の写真を見せたい」

と思ったら

「ハワイ」
「カラーライゼーション」

と入力すると下のように写真が出てきます。

これを

「アパレルに絞ろうかな」

と思ったら

「ハワイ」
「カラーライゼーション」
「アパレル」

と入力し検索します。
すると下のようになります。

ここから「いいな」と思った写真を抜き取れば作業終了。
簡単です。

いかがですか。
スマホやデジカメの写真を面倒くさがらずにちゃんと整理していれば、あとあとタイパになるんです。

昨今ほとんどのセミナー講師が、セミナー前日に半日かけて写真を探しているのではないでしょうか。
私だったら1分で済みますよ。(^^)

4.ポイントはVMD用語とフレームワーク用語

写真のキャプションは長くなっても大丈夫。
思いつくまま、どんどん単語を入れましょう。
このやり方は、データにタグを付けるのと同じなんです。

売場塾生は特に、タグとして「フレームワーク用語」を入れるといいです。
フレームワーク用語はいわゆるVMDの型を表す単語です。
55あり、
・ディスプレイテーマ設定
・スペーシング
・フロアレイアウト
など多岐の用語に分かれています。

売場塾のテキスト巻頭にはフレームワーク用語の表があり、どのページでどの用語を解説しているか明記しています。
キャプションに「スペーシング」と書き込むと、スペーシングに長けた売場写真を見つけることができ、それを見ながらテキストの該当ページを紐解くと、効果的な復習になります。

フレームワークにつきましては、売場塾のメソッドになっているので、下記を参考にしてください。
●フレームワーキング(R)

売場塾受講していない人は、単純に VP PP IP とか 三角構成 リピテーションなどを検索語とすればいいんですが、用語の引き出しが少ないと効率は下がります。

例えば、「オーケストレーション」という用語を知らなければ、「壁面のきれいなディスプレイ」または「PPとIPが一緒になっている壁のディスプレイ」などと検索することになります。

これでは写真すぐに出てこないですよね。
専門用語をたくさん知ってボキャブラリーを増やす努力をしてください。

5.写真でショップスタッフを理解させる

キャプションによる写真整理の利点はまだあります。
本部のVMDインストラクターがお店のスタッフに売場づくりを教えるのに一役買います。

本部のインストラクターの方は、店から写真を送ってもらって売場やディスプレイをチェックしています。
その時、下記のようにテキストで、報告シートまたはメールに書き込んでいると思います。

A「壁面カセットのMDテーマが2テーマになっているので1テーマにして下さい」
B「オーケストレーションのキャッピングをシンメトリーにして下さい」

※キャッピングとは

その時に、参考写真を添付してあげると、現場スタッフは理解しやすくなります。
Aの場合ですと、1カセット1テーマの写真と1カセット2テーマの写真を添付するといいです。
Bの場合ですと、キャッピングがシンメトリーになっている写真を添付するとよいです。

Aの場合ですと、検索窓に「カセット」を入力するだけ、
Bの場合ですと、検索窓に「キャッピング」を入力するだけで写真が出てきます。

私の場合はさすがに22年VMDの会社やっているので、写真は1万枚以上保存しています。
キーワード検索すれば、すぐに該当写真は出てきます。

コンサル契約したクライアントにアドバイスするとき、よく参考写真を送っています。
国内よりも海外で撮影した写真が多く、惜しみなく送っています。
分かりやすいと好評です。

6.キャプション整理テクは趣味にもツカえる

実は、こうしたキャプション整理テクニックは、日常のプライベートにも活用できます。

私は、お菓子や飲み物が好きなので、買って食べたお菓子・弁当・パン、飲んだワイン・ビール・コーヒー・紅茶などはすべて写真にキャプションを入れて整理しています。

このことは、下記ブログでも紹介しました。
●買うのにわかりにくい商品をどうVMDでわかりやすくするか

ワインとビールは上記ブログにある通り、ワインブックとビールブックを作って整理しています。
他の飲み物やお菓子は、VMD写真整理と同じで、キャプションを書いてフォルダーに放り込んでいます。
下記の様な感じです。

試しに「クリスマスケーキ」で検索してみましょうか。
こんな感じで、今まで買ったクリスマスケーキが出てきます。

キャプションには、下記のような感想が書かれています。

「味がはちみつやクリームなど幾層にもなっている」
「レーズンがたっぷり入っていて食べ応えあり」

これを参考にすれば、クリスマスケーキを買う時ハズレも少なくなります。

コーヒーに関しても同様です。
コーヒーは見た目よりも味と香り、産地が肝心なので、大いに買う時の参考にしています。
今はいろいな店のマンデリンを飲み比べています。

 

いかがでしょうか、写真整理テク。

面倒くさがらずに習慣化すれば、あなたの貴重な宝になりますよ。
ぜひトライしてみてください。(^^)

なお、キャプション写真を使った店舗スタッフトレーニングや教材制作などは、売場塾「VMD教育指導講座」でみっちり教えています。
興味ある方はぜひお越しください。(^^)
オンライン講座も併設しています。

●VMD教育指導講座

※今回の関連ブログリンク

●テーマハンティング型店舗視察
●日常からVMDの法則をつくる方法

(vmd-i協会事務局)

北千住駅

日常からVMDの法則をつくる方法

1.北千住の商店街のブランドサイン・POP

今日は、我が街、北千住散策です。(^^)
北千住の通りを歩きながらサインの法則を考えました。

このブログを読み終わった後は、日常生活からいかにVMDの法則を作り出すか、わかると思います。

さて最近、人気の街として注目されている北千住。
駅から降りると、魅力的な商店街が縦横無尽に広がっています。
北ロード、宿場町通り、本町商店街などと名前がついています。

商店街は洒落たお店やカフェがたくさん。
近年大学が5つでき、、若者が闊歩しているキレイな街になっています。
駅には大型商業施設も丸井やルミネが隣接、ファッションやグルメのハブになっています。

北千住はもともと江戸時代の宿場町であり、ところどころに歴史が残っていて、名所目当てに散策するのにも適しています。

この間、郵便局にオンライン売場塾の教材を届けてから、ぶらりと街を歩きました。
すると、サインの目立つ通りと目立たない通りがあることに気がつきました。

ここでクエスチョンです。下の写真を見てください。
どちらの商店街が印象に残りますか。

商店街サイン街比較1

今度はどうですか。

商店街サイン比較2

最後に3つ並べてみます。
今度は3つの商店街のフラッグに注視してください。

商店街サイン比較3

これでわかりましたね。
そう、本町商店街→宿場町通り→サンロードの順に、フラッグが景色の中に目立って見えます。
サインの印象度が違うんです。

商店街サイン比較4

そんなわけで、その日は郵便局と昼飯の買出しに行ったのに、商店街サイン比較をしながら40分商店街をぶらついているのでした。

2.サインの見やすさは視認性・誘目性・可読性で決まる

サンロードのサイン

どうしてサンロードのフラッグが見やすいのか?

それは、視認性、誘目性、可読性に優れているからです。
3つのフラッグデザインを比較してみましょう。

商店街フラッグデザイン比較

●視認性

視認性とは、風景の中でサインやPOPが目に入るか?ということです。
サンロードを見ると、黄色い旗がリピートしているのがわかります。
宿場町通りを見ると、赤い旗がリピートしているのがわかります。

一方、本町商店街はまったく旗がわかりません。
風景の中に溶け込んでいます。
なぜかというと、同じデザインがリピートしていないからです。
もうひとつは、デザインが細かいからです。

本町商店街のフラッグは黄色い矢印の先にあります。
これでも文字は読めないし、絵もわからないですよね。

千住本町商店街のフラッグ遠景

●可読性

可読性とは、文字が読みやすいということです。
本町商店街のフラッグの絵を拡大してみました。
住民参加型のこのデザイン、とても意義はあると思います。
でも実用的かというとそうではありません。
絵が細かすぎて遠目にはわからないです。

特に左の富士山の下の「千住本町商店街」近くに来ても全く読めないです。
つまり可読性が著しく低い。

一方、サンロードはフラッグの上に「サンロード」のサインが別建てで付いています。
文字も濃い緑に白抜き文字になっていてバッチリ読みやすいです。
黄色い旗で通行人の目を引き、その上の文字が目に入るようにしています。

宿場町通りのフラッグは近くで見ると読みやすいのですが、遠くから見ると漢字が読みにくいです。
これは勘亭流という太いフォントを使っている上に、白抜きの袋文字になっているからです。

●誘目性

誘目性とは文字通り目を誘う色のことで、黄色や赤がそうです。
踏切が黄色と黒だったり、信号が赤だったりするのは、通行者に注目させるためです。
サンロードのフラッグがどうして目立つかというと黄色だからです。
補足すると、黄色は有彩色の中で最も明るい色であり、暗い背景とコントラストがつきます。
写真を見ると、フラッグの背景は電柱や店のひさしが多いです。
それらはグレーや茶色のダークトーンなので、明るい黄色がより目立つということです。

一方、千住本町商店街のフラッグデザインは、いろいろな色を使っていて、遠くから見ると「濁色」になっています。
その背景も店の看板、電柱、ひさしなどがゴチャゴチャひしめいているので濁色になっています。
つまり濁色の背景に濁色のフラッグが配置されているので、ますますその存在は皆無になっています。

●同じデザインがリピートしている

実はもう一つ付け加えたいのがリピートです。
サンロードと宿場町通りのフラッグは同じデザインのリピート(繰り返し)でした。

ところが、千住本町商店街のフラッグは下写真のように、ひとつひとつ違うデザインでした。
違うデザインが等間隔に繰り返し並んでいても、デザインが違うのでリピートしているように見えないのが難点でした。

千住本町商店街のフラッグ

3.事象をどう自分の理論にするか

どうですか。
私が郵便局に行った帰りに見つけたサインの法則。
「そんなことは、看板屋さん知っているよ」とあなたは言うかもしれませんが、それは暗黙知(言語化されていない知識)として知っているということ。
コンサルタントはきちんと理論化し証明された形式知にしなければいけないのです。

私たちVMDのコンサルタントは、売場づくりの型がアタマの中に入っているので、なにげなく見た商店街の風景でも、型を使って法則を発見することができるんです。

で、VMDインストラクターのやることは、日常出くわした事象をVMD理論に昇華させるということです。

「商店街のサインの視認性、誘目性、可読性のフラッグの違いはわかった。
これは我が店舗のPOPに応用できるな」

とか

「この3つの法則は、店の看板を有効に設置するのに役立ちそうだ」

とピンとくるでしょう。

そして今度は「目立つPOPをテーマハンティングしよう」ということで、カメラ片手に次なる事例を撮ってみるんです。

北千住マルイの告知POP

「丸井のレジ、赤い誘目性あるPOPは目立つなあ」とか

イオンマリンピアPOP

「マリンピアのクリスマス告知POPは左は目立たないけど、右は目立つ」とか

グランドオープンの誘目性ないデザイン

「グランドオープンの告知POP、まったく目立たない。視認性、誘目性、可読性がないからだ」

などと眺めて写真を撮ってケーススタディを積み上げていきます。

そうしてケーススタディで蓄積した写真を眺めて、POPの法則に進化させるんです。
例えば下記です。

●セールやキャンペーンの告知POPは以下を守ると通行人によく目立つ。

POPの配置は、

  1. 同じデザイン
  2. 同じサイズ
  3. 同じ高さ
  4. 同じ間隔

で最低3回はリピート配置し、

POPの制作は

  1. 視認性
  2. 可読性
  3. 誘目性

を意識してデザインすればよい。


という理論をつくってみます。


一旦つくった理論は、あなたの店で試すとよいです。
セールやキャンペーンの時に、上記理論を守ってPOPを制作してみるんです。

すると、今までサイズの違う告知POPをレジ下や壁の空いているところに貼るなどしていた欠点が払しょくされ、「あれ、なんだかセール告知がわかりやすくなった」と実感するでしょう。

そして、自社チェーン店を臨店指導したときなどは、上記の理論をスタッフに言って聞かせ、やって見せるんです。
その結果、店舗スタッフに法則の効果を実感させることができます。

4.セレンディピティを発見しよう

フレームワーキングとは、VMDの型をつくって型を使うことを言います。
それは当社VMDコンサルのメソッドにもなっています。

●フレームワーキング(R)

当社が普段クライアントや売場塾受講生に教えているVMDの型の原点は、こんな風景から出来上がってくることが多いです。
それは、何気ない風景をひとつの事象と捉えるセレンディピティに他なりません。

セレンディピティとは「偶然の発見」という意味で、外国の寓話に出てくる言葉です。
ある国の王子が道の片側の草だけ減っていることに気がつきます。
そして「先を歩いているロバは片目である」と結論付けました。
実際に片目しか見えないロバは、見える方の目で草をはんで歩いていたのでした。

あなたの売場を見てください。
何か発見するものがあるはず。

他のお店も見てください。
何かピンとくるものがあるはず。

それはお店でなくてもよいです。
デート中の遊園地、動物園。
週末の映画館や美術館。
朝読む新聞の中、好きなマンガの中。
どんなところにもセレンディピティは潜んでいます。

そしていつでもセレンディピティは発見することができます。
あなたが感覚を研ぎ澄ませば、です。

VMDインストラクターの方は、ぜひ日常から売場づくりの法則を発掘してほしいです。
売場塾の法則は55ですが、それが70にも100にもなりますよ。(^^)
ぜひあなたのお店の役に立つ法則を構築してください。
期待しております!!


なお、関連記事はこちらをお読みください。

●VMD理論のつくり方と活用の仕方

●店舗視察の仕方

●アバレルVMDはセレンディピティ

(vmd-i協会事務局)

VMDインストラクターの書いた本

VMDインストラクターの書いた本

VMDインストラクターを輩出している売場塾では今まで1000名以上の卒業生がいます。
卒業生の書いた本を紹介します。
すべて読んでみました。いずれも肩ひじ張らずに読める本です。

最近出版したばかりの本「通行客を来店客に変える「店頭集客」」をまずは紹介し、以下今まで読んだ本の内容をお知らせします。

●通行客を来店客に変える「店頭集客」
著者/ 村越和子 出版社/ 同文館出版
ここまで書くか~というほど、入店にトコトンこだわった逸作。
VMDとは売場づくりの技術とはいえ、お客様が店に入らなければ話にならない。
ショッピングモールのテナントや路面店を営む小売店の方、ショップインショップをフロア内で展開しているメーカーの方にグサリと刺さる。
写真がとても多く、Before Afterで事例を解説しているところが親切でわかりやすい。

●売場づくりの法則
著者/ 佐藤玲子 出版社/ 同文館出版
名古屋で活躍中の佐藤さんの本。
自分でリバイスしたさまざまな売場のケーススタディが掲載されている。
その経験と実績をもとにVMDの法則をまとめている。

●いる接客、いらない接客
著者/ 齋藤孝太 出版社/クロスメディア・パブリッシング
接客のポイントは共感・共振・共有という独自の考え方で、わかりやすくまとめた接客指南書。
CRMの参考にもなる本で、自分のクライアント業務の実例も豊富に語っている。
他3冊読みましたが、これが一番わかりやすい。

●頑張らなくても1日3200万売れました
著者/ 坂本玖美子 出版社/ 秀和システム
シングルマザーでいながら接客未経験で大塚家具に入社し、トップセールスになった坂本さんの実話をもとにしている。
「こころの営業」でいかに顧客の心をつかみ、売上を上げていけばいいのかが楽しくわかる指南書。

●買わせる極意
著者/ 吉田美紀 出版社/ 講談社
「真夏にカシミヤコートを売る!」スゴ腕販売員の実戦術!!というタイトルがついている本。
もとスーツのAOKIで販売4冠王に輝く、敏腕セールスレディ。
いままでの接客本と違った、鋭い切り口でノウハウを教えている。

●お客様が本当に喜ぶ 「客単価アップ」販売のススメ
著者/ 久保田正恵 出版社/同文館出版
「目の前のお客様をただ大切にすること」で客単価がアップし、お客様の満足度が高まる方法。「おすすめトーク」「セット販売・コーディネート販売」の極意を解説!
コスギのGolden Bearの店長で担当VMDの経験が生きている。

●リサーチ&リニューアルの策定と実践
著者/ 長谷川 安希子  出版社/ かんき出版
リサーチ&リニューアル(R&R)が集客施設の経営を変える。集客施設のマーケティングの考え方、リニューアルのための各種リサーチ手法、リニューアルの戦略策定の方法と手順などで構成。
商業施設の集客のための調査の基本を知ることができる本。

●集客・販促術大全
著者/ 豊増さくら 出版社/ 明日香出版
小売店だけでなく、VMDで起業している方・副業している方にもためになる本。
集客とリテンション(顧客保持)のテクニックが55+5入っている。
もちろんVMDテクもバッチリ入っている。

これは私が知って読んだ本なので、まだまだ出版している人はいると思います。
卒業生の方は、こんなふうにして自分独自の理論を展開してしています。
接客本が多いのも特徴で、普段から現場スタッフとして活躍していた経験と実践をまとめています。売場塾生の本を読んで知性を高めましょう~。(^^)

もちろん新刊もありますが、中には絶版も。
ただし、中古本市場で販売していますので、アマゾンなどで検索してください。

最後ですがオーバルリンクの本もお忘れなく!!

●オーバルリンクの本

あと、これ売場塾卒業生から出版ご報告いただいた本なので、他にも出版されている方、大勢いると思います。
本を出している売場塾卒業生はぜひお知らせください。(^^)

(vmd-i協会事務局)