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0什器レイアウトの変遷

什器レイアウトの考え方 PART3;実践

お待たせしました。
今回は「什器レイアウトの考え方 PART3」をお送りします。
まだ、PART1とPART2を読んでいない方は、下記をクリックしてください。

●PART1; ゾーニング
●PART2; 什器配置の型 

特にPART2のAからGの什器レイアウトの7パターン、覚えましたか。
什器レイアウトをするには、ただ倉庫みたいに並べればいいというものではないのが分かったと思います。
今回は、この7つの型を使った什器レイアウトの直し方を実践します。

PART1で事例に出した、アウトドア用品のフロアの什器レイアウトをもう一度見てみましょう。
実際に什器レイアウトを直してみます。
3ステップごとに解説しますので、直す理由や企てが分かります。

1.什器レイアウトの直し方 ステップ1

1什器レイアウトの直し方

図1を見てください。仮想アウトドア店、こんな感じのゾーニングになっていました。
確かに各カテゴリのゾーンは固まっていますが、什器レイアウトが単調です。
ブルーのゾーンやピンクのゾーンはアメーバになっています。
できれば、もう少し四角く固めたいですね。

オレンジのキャンプ用品は、調理器具やテーブルなどのキッチン用品、ランタン・懐中電灯などの照明器具、焚火用着火燃料・器具、家電と多岐に渡るので、什器を細分化した方がよいと思いました。

ブルーのバッグ、収納用品も同様。
用途別VMD分類では、キッチン用品収納、レジャー用品収納、食材・ドリンク類収納、キャンプツール収納などいろいろあります。
こちらも長い通り化よりも、そうしたVMD分類別の短い什器配置を組み合わせた方がよさそうです。

2.什器レイアウトの直し方 ステップ2

2什器レイアウトの直し方

そんな思惑で2の図にしてみました。
まあまあですね。
オレンジとブルーの通り化什器配置は短くなっています。

これなら、用途別に分けたブルーのバッグ・収納用品、アイテム別に分けたオレンジのキャンプ用品は探しやすそうです。

アイランドで分類ごとに固まっているし、短い通り化を歩いている時も左右を見渡せば関連商品が手に入りやすくなっています。


ただし、ブルーが壁にびろーんと長くなっているのは、キャンプツール収納の売場でメーカ別、サイズ別種類がたくさんあるため、壁一面で見られるようにしています。
この中にはシュラフも入ります。

しかし、考えてみるとアウトドアウエアはかなり売場面積があり、たくさんのアイテム、ブランド、用途がひしめいていました。
半分のウエアはブランド物で、残り半分はノン・ブランド物。
このお店のPBもノン・ブランド物の中に入っています。

ブランドものはある程度、世界観が必要なので閉合することにしました。
下図3のピンク部分を見てください。
奥のブランドウエアが閉合されるように、什器を突き出して「入口」をつくりました。

3.什器レイアウトの直し方 ステップ3

3什器レイアウトの直し方

すなわち、「完全閉合型」什器レイアウトにしました。
そしてその閉合の中で、スノーピーク、ノースフェイス、ロゴス、ファイヤーフォックスなど有名ブランドの売場を短いアイランドで固めました。
スノーピークなどは人気があるので、ピンク左奥上のコの字型什器配置でコーナー化しています。

閉合の入口にあるグリーンの売場はウエアと関連あるスポーツ用品売場にしました。
サンバイザーなどの帽子類、グローブやアームカバーなど暑さ対策グッズです。

片や、テント・タープ類もじっくり選べるように、入口をある程度ふさいで閉合型にしました。
これはパープルの売場を見てください。

パープル閉合の入口には、最近はやりの「ソロキャンプ」グッズをアイランド配置。1人用テントをはじめ、シュラフや火起こし、バイクや自転車用収納グッズも入れました。

4.まとめ

4什器レイアウトの直し方

まとめです。
単調な什器レイアウトからVMD分類をベースにしたレイアウトに変更しました。
先述した、どんなタイプの什器レイアウトを活用しているか、図4に書きました。

活用した什器レイアウトの型は下記です。

  • 通り化
  • アイランド
  • 閉合
  • 完全閉合
  • コーナー

だいたいわかりましたでしょうか、什器レイアウトの仕方。

このアウトドア用品店は架空なのですが、実際に什器レイアウトを変えて140%の売上アップになった店もザラにあります。
ぜひ、什器レイアウトを貴店VMDの戦力にしてください。

メーカーの方は、小売店からフロアのどこをいただくか?の重要なプランとなります。
小売店から空いている売場をもらう・・・というのはもうやめましょう。
小売店フロア全体、カテゴリー全体の什器レイアウトを提案できるようにしてください。
これがドラッグストアでできているのは花王や資生堂でしょう。
これをカテゴリーマネジメントと言います。

さて大事な点が1つあります。
什器レイアウトは一筋縄でできません。
下記の要素を考えながら什器レイアウトは遂行しなくてはいけないということです。

  • ゾーニング
  • 定数・定量
  • VMD分類
  • 導線
  • マグネット売場
  • 通路幅

知りたい方は、上記単語にリンクを貼っているので、ぜひお読みください。
そしてさらに知りたい方、学習したい方は売場塾にお越しください。

売場塾用教材

売場塾では、什器レイアウトのワークショップは、ブロックで行っています。
ある商業施設にフロアをつくることになりました、という想定の実習です。
アイテム、定数を受講生に与えて、その場で考えていただき、什器レイアウトを発表いただいています。

オンライン売場塾ではつい先週やったばかりでした。(^^)
このワークショップ、興味ある方はぜひ売場塾説明会にお越しください。
どんなワークショップをやっているのか、詳しくお教えしています。
皆様のお越し、お待ちしております。(^^)

●売場塾&VMDインストラクター説明会 銀座
●売場塾&VMDインストラクター説明会 オンライン

(VMDインストラクター協会事務局)

ダイソーのゾーニング

什器レイアウトの考え方 PART2;什器配置の型

1.什器レイアウト

先達からお届けしている「什器レイアウトの考え方」3部作のPART2です。
今回は、PART1のゾーニングに続く、什器レイアウトの仕方に話を移します。

PART1に出てきたアウトドア店を再び事例にします。
同店の別店舗ゾーニング図を什器レイアウトに落とし込んだのが下記です。

1.アウトドア用品店の什器レイアウト図

これが什器レイアウトになります。
なんだ、簡単じゃないかと思うかもしれませんが、そんなに甘くはありません。
どのように来店客を動かすか、詳細に導線ストーリーをプランしないといけないからです。

売場塾では、上記のブロックを什器と見立てて、ゾーニングから什器レイアウトのワークショップを行っています。
この場合、ただブロックを平面図に並べていいというものではありません。
ゾーニング・導線・リレーション・来店客の嗜好などを加味してブロックを配置しなければいけません。
しかも20坪のお土産店でも考え方は人それぞれでして、正解はありません。
唯一の正解は「売上が上がる」ということなんです。

売上を上げるには、たくさんのお客様に入店いただき、売場を長ーく回遊していただき、滞在時間も長ーくさせていろいな商品を見ていただかないといけません。
つまり買い上げ率を上げるための什器レイアウトなんです。

2.売場の什器レイアウトのパターン

では什器レイアウはどんな型があるのか見てみましょう。

A.倉庫型什器レイアウト

3.倉庫型什器レイアウト

ホームセンターやコンビニ、ドラッグストアなどでお馴染みのパターンです。
特に量をさばく量販店・専門店にうってつけで、ユニクロのフロアでもこのパターン、よく見ると思います。

下記は都内の駅ビルに入っているユニクロのメンズ売場です。

4.ユニクロ 北千住店什器レイアウト

100円ショップのダイソーやセリアなどもこのパターンが多く、例えばこれはSCに入っているセリアの什器レイアウトです。

5.セリアの什器レイアウト

倉庫型の利点としては下記があります。

  • 面積効率がよい
  • 主通路・副通路が設計しやすい
  • ワゴンエンドから副通路に客を誘導しやすい
  • リレーション(売場の繋がり)をつくりやすい
  • リピートしてリズミカルにレイアウトできる
  • 同じ仕様の什器を使用できる
  • 分類サイン設置で客を誘導しやすい

など。

ただ、レーンをあまり長くすると副通路に入ったお客様は抜け出せなくなります。
必要な食品や探しもの書籍がある目的買いのお客様などにはよいのですが、買う目的がはっきりしていないバラエティショップやおもちゃ店、セレクトショップなどは不向きです。

6.什器配置レーンの違い

あれこれいろいろ見たい、でもあまり長居したくないお客様には適度に売場を抜けて、他の売場にすぐ移れるレーンの「空き」があった方が快適な場合があります。
その場合は上図の短いレーンにシフトするといいでしょう。
ただし、空きである通路を設けた分、什器が減るので商品展開数量は少なくなります。

B.柱展開型什器レイアウト

7.柱展開1

什器の柱展開とは、柱をぐるりと取り囲んだ什器レイアウトになります。
上図は柱にそのまま什器を押し付けた形です。
セルフの売場として見てください。
お客様は柱をぐるっと回って商品を探す形態になります。

柱展開型の利点として下記があります。

  • 柱を売場にできる
  • 柱の上に分類サインを掲示できる
  • 柱の上にPOP掲示やPP掲示もできる
  • ショップインショップに都合がよい
  • 柱をコネクトポイントにできる

などです。

8.ツタヤの柱展開

例えば、上写真は書店の柱展開。
ENJOY ROADBIKE LIFEと掲示されていて、ロードバイクを楽しむための雑誌コーナーになっています。
オブジェとして店長の自転車もディスプレイされていて、雰囲気はよいです。

8.柱展開2

上図は、デパ地下のお菓子フロア、同じく1階の化粧品フロアでよく目にする柱展開です。
柱に背を向けてスタッフが立って接客する店舗形態です。
ブランドのショップインショップとして理想的な什器配置です。
例えば、下記はSCフロアの化粧品ブランドの柱展開です。

10.丸井の化粧品フロア

柱はコネクトポイントにすることもできます。
コネクトポイントとは他のゾーンから別のゾーンに移動させるゾーン切り替えポイントになる売場のことです。

11.無印良品 柱展開1

例えば、上の写真は無印良品の柱展開ですが、見事にコネクトポイントになっています。
柱展開はアパレルで、食品から右のアパレル売場に移るコネクトポイントになっています。

ゾーンからゾーンにお客様を移動させることにより、店内回遊率は高まり、お客様滞在時間は長くなるのが、コネクトポイントの利点です。

C.コーナー型什器レイアウト

12.コーナー展開の什器レイアウト

コーナー展開とは、文字通りフロア角の什器レイアウトです。
什器レイアウトは図のようになります。

基本的には入隅(いりすみ)といい、Lの字型のコーナーになります。
逆L字型は出隅(ですみ)といい、上図3のように突き出した形のコーナーになります。

入隅コーナーの利点としては下記があります。

  • 二方向からお客様が歩いて来るので客だまりができやすく、にぎやかさの演出になる
  • 二方向から歩いて来ると、コーナーが突き当りになり視認性がよく、遠くから売場がよく見える
  • 壁面を抱くので、PPやサイン・POP掲示がしやすく、オーケストレーションも発揮できる
  • コーナーに立つお客様は90度首を振るだけで売場全体を見ることができる

※オーケストレーションとは壁面の集合ディスプレイのことを言います。
詳しくは下記参照ください。
●白壁を直して来店客を増加させよう

入隅コーナーの手前に図2のようにテーブルを置いたり、ワゴンを置いたりするとコーナーは拡張します。
さらに、図4のように入隅同士を組み合わせると、コの字型の大きなコーナーになり、もう一段階上のグループに発展できます。
例えば、ドラッグストアだったら、ボタニストだけのコーナーが自然派ヘアケア用品のグループに拡張できます。

13.無印良品のコーナー什器

具体的なコの字コーナーを見てみましょう。
上写真は無印良品のスナック売場ですがコの字になっており、中央かごには投げ込み陳列されているお菓子が見られます。
コの字になると売場はさらに閉合し、いっそう●●コーナーとわかりやすくなります。

※閉合とは売場を什器で閉じることです。下記参照。
●売場づくりにツカえる、閉合の法則

D.完全閉合型什器レイアウト

14.完全閉合型什器レイアウト

コーナー展開コの字型の進化系が完全閉合型です。
コの字型は三方を閉合された空間でしたが、ロの字にして四方で空間をふさいでしまいます。(上図)

15.未来屋書店のVMD1

上写真は未来屋書店のロの字型売場。
推理小説本で四方が囲まれていて、ミステリアスな空間になっています。
座り読みできるソファや柱もクラシックなデザインで、密室という雰囲気がよく出ています。

16.マツキヨの閉合型什器レイアウト

こちらは、マツモトキヨシの比較的新しいお店。
厳選コスメが楕円型什器配置により、閉合されています。
プリオール、アベンヌ、エリクシールなどが1什器ごとに配置されています。
宇宙ステーションのような未来的な空間になっています。

完全閉合型の利点は下記です。

  • 空間を完全に閉じることで、他の売場と一線を画すことができる
  • 入口と出口が限定されるので、特別な売場という訴求ができる
  • 什器デザインや、プロップス・POPなどのデザインを工夫することにより、空間の持つ世界観を醸し出すことができる

E.通り化型什器レイアウト

17.通り化の什器レイアウト

通り化とは、文字通り●●通りという通りを什器配置で作ることです。
基本は上図1の形です。
通路の左右の什器に同じアイテム・カテゴリ・メーカーブランドなどの商品を置きます。

お客様は通路を左右を見ながらグジザグに進みます。
量販店は長く通路をつくる傾向もあり、スーパーの「駄菓子通り」とか「冷蔵食品通り」「ワイン通り」などよく見ます。

個人的なことですが、スーパーの冷凍食品通りはピザやおにぎり、ギョーザやスイーツなどたくさんの冷凍食品がひしめいて長いレーンになっているところもあり、とても寒いです。

18.ヨドバシカメラのメルちゃん通り

上写真はヨドバシカメラの「メルちゃん」通りです。
家電店やGMSの玩具売場は、よく玩具ブランドの●●通りという形態をとっています。

19.イトーヨーカドーのプラレールのVMD

通り化の派生形図2のタイプを見てみましょう。
上写真はイトーヨーカドーのプラレールの売場ですが、真ん中が島で、左右を別のレーンが囲っています。
つまり通りが2つある売場です。

大抵の通り化の売場には、メルちゃん通りやプラレール通りのようにゲートがあります。
つまり、通りを通る門がPOPで作られています。。
ゲートPOPがあると、通り感が増しますので、近くを歩いているお客様の興味を掻き立て、通りに誘導することができます

通り化の利点は下記です。

  • 通りを歩くことによって、お客様は左右を見ながら同一ブランド、あるいは関連カテゴリーを探すことができる
  • 左右が同一ブランドあるいは同一カテゴリーを集積した売場なので、ブランドや商品群の世界観を発信することができる
  • 書店や雑貨店などは、目的買いと言うよりも散歩をする感覚で商品を探すことができる

F.アイランド型什器レイアウト

20.アイランド島什器いろいろ

アイランドとは島什器のことです。
壁面にくっつくことなく、フロアに浮いている什器で上図のようなタイプになります。
エンドワゴンとサイドワゴンが四角く合体していて、お客様は島の周りをぐるりと回って買い物してくれます。

ですので、島を長方形と考えると、各4面の商品が関連付けられていなくてはいけません。
スーパーだと、お菓子はお菓子、調味料は調味料で島周りをぐるっと囲めば、お客様はぐるぐる回ってくれるからです。

ただ、島を回ると言っても、図4くらいに長くなるので不向きです。
1周回ってくれるのはせいぜい図2か3くらいと心得ましょう。
図4だと、エンドワゴンで180゜曲がらずにまっすぐ歩いてアイランドから離脱してしまいます。

どうしても図4くらいの島にしたい場合は、先ほどの通り化にした方がよく、ゲートPOPを什器上に付けるべきです。

なお、エンドワゴンは主通路に向けてください。
主通路沿いのエンドで立ち止まったお客様は、サイドワゴンにそのまま行きます。
スーパーマーケットの加工食品ゾーンは、周遊メイン通路からお客様を副通路に誘導するために、エンドを主通路に向けているのです。

アイランド型の利点は下記です。

  • 四角い什器なら組み合わせいかんで、いかようなサイズの売場がつくれる
  • エンドワゴンが主通路のお客様の目に留まるので、売場に誘導しやすい
  • 関連商品を隣通しに置けば、お客様は島をぐるぐる回ってくれる
  • 什器の上に分類サインを付ければ、島全体が●●コーナーと認識してもらえる

なお、アイランド型には、図1’のようなタイプもあります。
これは全ての面がエンドでできているようなものなので、お客様は自動的に1周回ってくれます。

G.そぞろ歩き型什器レイアウト

21.そぞろ歩き型什器レイアウト

今までの什器レイアウトは什器のグリッドに沿って歩くタイプでした。
グリッドとは通路に面した什器のフチが直線にそってビシッと揃っていることを言います。
グリッドがなく、什器がでこぼこに配置されていると、通路がわかりにくくお客様の方向感覚を麻痺させてしまいます。
つまりフロアで迷いやすくなるということです。

あとひとつは防災上の決まりで、什器が通路にデコボコに出てしまうと、災害の時の通路がわかりにくく避難する誘導通路になりえないからです。

なので、あのドン・キホーテでさえも通路に沿って什器は並んでいるのです。(下写真)

22.ドン・キホーテの什器レイアウト

そぞろ歩き型は上図のような什器配置になっています。
1はディズニーストアなどのバラエティショップのお店、2はカルディや銀座ロフトのようなお店と考えてください。

先ほどのアイランド型や通り化は什器グリッドラインがあっていましたが、こちらはあっていません。
アイランド什器には違いないのですが、通路に面した面がすべてエンドになっているのがわかります。

実際に見てみましょう。
下写真はカルディ。

23.カルディの什器レイアウト

スーパーは倉庫型が多く、こんな風になっていないですよね。
前述のようにカルディはすべてがエンドになっているので、売場にサイドワゴンという感覚をお客様に与えません。
売場がすべてオトクなエンドに見え、宝探しをするような間隔でぐるぐる店内を回遊してくれます。

下記写真は銀座ロフトの2階です。

24.ロフト銀座の什器レイアウト

ただ、カルディも銀座ロフトも什器のグリッドは実はあっています。
下記写真を見てください。
カーブしつつも通路はわかりやすいです。
しかも、段ボールはグリッドからほとんどはみ出していません。

25.カルディの通路

今度はディズニーストアを見てみましょう。(下写真)

26.ディズニーストア2

島什器がデコボコに配置されているのがわかります。
上図1のような感じの配置です。
回遊型のバラエティショップならではの什器レイアウトと言えます。

繰り返しになりますが、ディズニーストアもカルディも主通路はあります。
主通路がないと来店客の往来にリズムがなくなり、どこに何があるか迷いやすくなります。
防災上からも非難しにくくなり危険です。

図1のグレーの太い線が主通路です。
ブルーの細い線がお客様の動線と考えてください。

どちらの店もくねくね曲がった副通路ながらも、主通路があるおかげで回遊はしやすくなっています。
入口と出口もわかりやすいです。

3.PART2のまとめ

チャプタ2はとても長くなりましたが、什器レイアウトにはさまざまな型があるということが、分かったと思います。

私の担当する店や売場の什器レイアウトはどうなっているのか、振り返ってみましょう。
街に出て、いろいろな什器レイアウトを見学して研究しましょう。
什器レイアウトの型を知ることは、VMD戦略の重要な要になります。
この時代、ディスプレイをよくしただけでは売上は上がりません。
VMD分類から始めて店独自のオリジナルな什器レイアウトをプランしなければ、売上UPは見込めないでしょう。

次回part3は、今回紹介したAからGの什器レイアウトの型を、どのようにミックスして、単純なフロアレイアウトから個性的なフロアレイアウトに変貌させるか?についてお話しします。

読み進める方は、PART3へ進んでください。
●什器レイアウトの考え方 PART3/什器配置ミックスの仕方

(VMDインストラクター協会事務局)

銀座ロフトの什器レイアウト

什器レイアウトの考え方 PART1;ゾーニング

今回は什器レイアウトのプランニングの仕方をお教えします。
少し話長くなりますので、PART1から3に分けてお話しします。
まずはPART1から語ります。

1.什器デザインの種類

什器は商品を陳列したり展示したりする調度品です。
自動車や洗濯機のように床に直置きする商品もありますが、大抵の商品は什器に商品を置きます。
食品然り、文具然り、衣料品然り、化粧品然り。
什器レイアウトとは、これら什器ををフロアにレイアウトすることです。

什器特徴として、デザインがいろいろあること
色や素材、形や仕様などさまざまです。

コンビニの小さい空間にも10種類くらいのデザインは軽くあるんです。
なぜかというと、什器は下記の要素によりデザインが変わるからです。

  • 店舗デザインテイスト
  • 商品アイテム
  • 商品サイズ
  • 商品ブランド
  • ゾーン
  • 導線
  • フロア位置
  • フロア面積
  • 通路幅
  • 定数(1フロアにおける什器数)
  • 定量(1什器における商品数)
  • 展示
  • 商業施設の高さ規定
  • フロアの見通し
  • その他特定の目的

例えば、コンビニは商品の違いで下記のように什器デザインが違います。

  • アイスを売る什器
  • 冷たい飲み物を売る什器
  • 温かい飲み物を売る什器
  • 惣菜を売る什器
  • 文具を売る什器
  • 雑誌・新聞を売る什器
  • 傘を売る什器

また、フロア位置により什器デザインは変わります。

  • 入口の什器
  • アイランドの什器
  • 壁面の什器
  • カウンター周りの什器
  • エンドワゴンの什器
  • サイドワゴンの什器

と、こんな感じ。
什器と言えども、家の家具を買うようには行かないのです。

※もちろん、家具にVMDのノウハウを持ち込むことはできます。
●魅せる収納・イエナカディスプレイ

さて、こんなたくさんのデザイン什器をどうやってフロアに置けばいいんでしょうか。
もちろんテキトーに置くわけにはいかないですよね。

そこでゾーニングの登場です。

2.什器レイアウトの前にゾーニング

什器レイアウトを考える前にやることがあります。

それは下記です。

  • MD分類
  • VMD分類
  • ゾーニング

MD分類とは「何を売るか?」詳細を決めることです。
そもそも商品がないと物販店になりませんので、売るものを整理します。

その次にVMD分類と言って、売るものをどう分類して売るか?考えるわけです。
商品は運送屋さんが段ボールに入れて持ってきますので、そのまま段ボールを店のフロアに置いて売るわけにはいかないですよね。
(まあ、スーパーやディスカウントショップはそのまま置く場合もありますが)

段ボールから商品を取りだして、どのゾーンのどの什器に置くか決めなければいけません。
ゾーンとは、フロアをざっくり分けた商品区画をいいます。
大ざっぱに、どこに何を置くか決めるのがゾーニングで、下記の様なゾーン図をプランします。
下はアウトドア用品店のゾーニング図です。

アウトドア用品店のゾーニング1

アウトドア用品店にて、大分類した商品群をゾーン図として示したものです。
色別に、テント・タープ、アウトドアウエアなどに色が分かれています。
例えば、商品がシュラフなら寝具の区画に置くということになります。
ベッドやピローも同じ区画、バーナーややかんは、キャンプ用品の区画に置くということになります。

ゾーニングを決めるには、先ほどのVMD分類に加え、

  • リレーション
  • 導線
  • 通路

もいっしょに考えなければいけません。

例えば、先ほどのゾーン図に主通路を引っ張ると下記になります。
VMD担当は上記3つを加味してある程度導線を策定し、いろいろな角度からゾーニングを考えます。
私の場合、ゾーニングパターンは少なくとも5パターン位は考えています。
そのうちのひとつが下記図です。

アウトドア用品店のゾーニング2

なお、今まで出た用語に関しては下記リンク参考にしてください。

●リレーション

●MD分類とVMD分類

●見通し・定量など


ここまでが、什器レイアウトの前提、ゾーニングです。
次は、PART2に進んでください。

●什器レイアウトの考え方 PART2/什器配置の型

(VMDインストラクター協会事務局)

セブンイレブン

わかりやすいVMD分類の考え方

1.コンビニの水のMD分類

VMD分類、なかなか理解できない人多いですよね。
売場塾のテストでも間違える方多いです。

VMD分類とは、お店で物を買う時にお客様の選ぶ基準になる分類です。
今回はわかりやすく、ストーリー仕立てにします。

あなたはコンビニに水を買いに行きます。
棚にはたくさんの水(ペットボトル)が並んでいます。

水は一種類だけでないですよね。
商品ブランドでいうと

  • セブンプレミアム天然水
  • いろはす
  • アルプスの天然水
  • クリスタルガイザー
  • エビアン

などがあります。

サイズで言うと

  • 220ml
  • 280ml
  • 350ml
  • 500ml
  • 1l
  • 2l


などがあります。

成分で言うと

・ガス入り
・ガスなし
・香り付き

などがあります。

値段で言うと、税込みで

  • 97円
  • 108円
  • 112円
  • 173円

などがあります。

これらひとつひとつの分類を品揃えの分類と言います。
略してMD分類です。
VMD分類のもととなる分類と思ってください。

2.コンビニの水のVMD分類

コンビニの棚割り

さてこの図を見てください。

  • いろはす
  • アルプスの天然水
  • クリスタルガイザー
  • エビアン
  • セブンプレミアム天然水

が並んでいます。

上から250ml、500ml、2lになっています。
この場合、どんな分類で並んでいると思いますか。

まず大きな分類を見てみましょう。
大きな「くくり」を見るんです。

コンビニの棚割り

上図を見てください。
もうわかりましたね。
大きなくくり、それはサイズです。

くくりって、群化の法則でもお馴染み、人がモノを区別するのに大事な視覚要素なんです。
バラバラに置いたところで、とても選びにくいです。

●群化の法則とは

何かの分類でくくってあると、商品って選びやすいですよね。
この場合はサイズです。

くくりをつくるためにしなくてはならないのは、仕分けです。
まずは陳列する前に作業台でサイズ別に仕分けしてください。
ペットボトルを下図のように大・中・小に仕分けしてください。

コンビニの棚割り

まだここで終わりではないです。
サイズ分けにするだけでしたら、上図のような陳列になってしまいます。
まだバラバラですよね。

そこでサイズ別分類仕分けをさらに、商品ブランド別にくくります。
この場合は下図のようにラベル別にくくるといっていいでしょう。

コンビニの棚割り

ここで終わったと思う人、まだまだ甘いです。
もう一回仕分けします。
それは外国ブランドと日本ブランドです。

  • いろはす
  • アルプスの天然水
  • クリスタルガイザー
  • エビアン
  • セブンプレミアム天然水

これを

  • いろはす
  • アルプスの天然水
  • セブンプレミアム天然水
  • クリスタルガイザー
  • エビアン

とに分けます。
これでOKです。下記をご覧ください。

コンビニの棚割り

3.まとめ

コンビニの棚割り

まとめましょう。
上図が大分類。
サイズ別にくくっています。

コンビニの棚割り

上図が中分類。
日本ブランドと外国ブランドにくくっています。

コンビニの棚割り

これが小分類。
各種ブランド別にくくっています。

4.仕上げクイズ

わかりましたか、VMD分類。
じゃあ、問題を出します。

ペットボトルを

大分類 = 日本ブランドまたは外国ブランド
中分類 = 各種ブランド
小分類 = サイズ

に陳列して見てください。

答えは~

これです。

コンビニの棚割り

解説します。
まず
大分類 = 日本ブランドまたは外国ブランド
に仕分けします。
下記を見てください。

コンビニの棚割り クイズ

次に、
中分類 = 各種ブランド
に仕分けします。
下記を見てください。

コンビニの棚割り クイズ

最後は
小分類 = サイズ
に仕分けします。
下記を見てください。

コンビニの棚割り クイズ

すると棚割りはこれになります。

コンビニの棚割り クイズ解答

まあ、コンビニに水を買いに来る人はブランド優先よりも、まずサイズですので
下記の陳列の方がいいですね。

コンビニの棚割り VMD分類

VMD分類ってお客様の買い方の利便性の上にあるんです。
お客様がコンビニに水を買いに来る場合、サイズ→日本ブランド・外国ブランド→各種ブランド に陳列されている方が買いやすいんです。

VMD勉強したいみなさん、ぜひコンビニやスーパーに行ったら、いろいろな食べ物の分類を考えください。まずはくくりから見るようにしてくださいね。(^^)

昨日今日はVMD分類についてでした。
くくりについてはこちらの文献もご覧ください。
●土産店・キャラクターショップの売場づくりのコツ
お土産店とおもちゃ店でくくりを解説しています。

(vmd-i協会事務局)

買い物客の手2

VMDとは何か?

VMDとは、当社ホームページに定義してありますが、今回はさらに掘り下げて解説します。
●VMDとは
それでは行ってみましょう~。

1.売場づくりには手法がある

VMDとはビジュアル・マーチャンダイジングの略で、売場づくりのノウハウを言います。
一般の人にとっては、売場づくりには手法がある、というと何それ?という人も多いと思います。

お店のこと?それとも商品が棚に収まっている陳列のこと?
いろいろな解釈があるでしょう。

端的に言うと、売場は「売る場」です。
だから店員さんがいる空間で、店員さんがモノを売っている空間、と解釈できます。

売場に手法なんているの?
仕入れた商品をただ棚に置けばいいんじゃないの?
そんな風に思っている人も多いと思います。
事実、流通業以外にいる方に「VMDって知ってる?」と聞くと、ほとんど「知らない」と言います。
自分たちが普段行くコンビニやドラッグストアは、仕入れた商品を単純に棚に置いている、と思っています。

私は、以前広告会社にいました。
モノを売る前段階の、モノをPRする側にいました。
20年いた広告会社をやめて、オーバルリンクというVMD会社をつくろうとしていました。
「売場づくりの広告会社つくるんですよ」と同僚に行ったところ、「何それ」「売場づくりなんてどうでもいいんじゃないの」と返してきました。不信そうな顔です。

モノを売る、というのはマーケティングといってとても大事な経済活動です。
モノを売る行為があるから広告会社が存在する、と言っても過言ではありません。
広告はマーテケィングの重要なツールです。
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌はもとより、SNSなども大事な広告です。

しかし、VMDという新しいマーケティングもあるんです。
売場で商品をPRする、それこそがVMDだと思って起業しました。

でも、皆さんはこう思うでしょう。
マーケティングなのに、なんでマーチャンダイジングなの?

マーケティングとは、モノやサービスを売るための企業・団体や個人の販売活動を言います。
マーチャンダイジングは、品揃えのことを言い、仕入れてモノを売る企業・団体や個人の商業活動をいいます。
マーチャンダイジングは、マーケティングの部分集合と考えてよいでしょう。

2.ビジュアル・マーチャンダイジングとは

なので、広義のビジュアル・マーチャンダイジングは、「どんなモノを売っているのか、目で見てわかるようにしろ」ということになります。
ところが売りモノというのは、季節や場所、売る対象者、トレンドなどによって目まぐるしく変わります。
通常の売場というのは、1年中ずっと同じものを置いているわけではありません。
MDの5適とは、1.その時期に、2.その場所で、3.そのお客様にふさわしい商品を、4.適正量と 5.適正価格で売る ことを言います。
ビジュアルマーチャンダイジングは、この5適を目で見てわかるようにしなければいけないのです。

VMDの最大のメリットは、目的買いでなく衝動的に買わせること。
例えば、タバコはほとんどの方が目的買いです。
衝動的にタバコを買うというよりも、切れたら買う、というものです。

  • 買うつもりがなかったのに買っちゃった。
  • 入るつもりがないのに、お店に入っちゃった。

これが、流通業者が一番求めていることかもしれません。
もともと買うつもりのなかった客に、自社の商品を即買わせるということは、自社の売上に貢献すること大です。
特に食品や化粧品・服を含めた日用品などは価格は比較的安いので、その場その時が勝負です。

高価な時計・家電品・インテリア・自動車・住宅なども同様。
今は買うつもりがないけど将来的に買うといいかも、を演出できるでしょう。
価格の安い日用品と違い、熟考に掛ける時間が必要ですので、その場で買うということはあり得ません。

  • 今の自分、将来の自分にプラスになりそう。
  • いつか買うといいかも。

と、ビジュアル・マーチャンダイジングできっかけを与えることはできます。

こう考えると、VMDは人々の生活を瞬間的にも、将来的にも豊かにできる売場づくりのノウハウと言えます。
生活を快くできる機会を与えてくれる売場、それが「快場」へつながる一歩になります。
本来、快場は「心地よくショッピングできる売場」を意味しましたが、これに加えて上記の意味も含まれるんです。

3.VMDの4大要素

VMDをもう少し掘り下げていきましょう。
VMDには下記の4つの要素があり、それが快場をつくる源になっています。

  1. ショップ空間
  2. 品揃えと展開
  3. ディスプレイ
  4. 体験販促

個々に解説します。

1.ショップ空間

商品は店というハコの中で売られています。
コンビニというハコ、スーパーというハコ、百貨店というハコ。
ハコとは、床・壁・天井で囲まれた空間です。
大概の商品はハコの中に収まっています。

この空間には、ブランドの世界観というものがあり、それぞれ店名というブランドネームがついています。
無印良品、伊勢丹、マツモトキヨシ、カインズなどなど。
ハコの中はショップブランドの世界観で充満しています。

※空間のブランドの考え方は下記を読んでみてください。
●VMDとは空間のブランディング

例えば、無印良品に入ると、白い床に木材でできた背の高い什器、商品が整然とボリューミーに並んだ棚、廃材でできたカウンター、などなどシンプルで自然を重んじる無印良品の世界観が広がっています。
銀座や梅田にあるような旗艦店ほどブランドの世界観を強く打だしています。
インターネットでも同じ商品は買えますが、ブランドの世界観を感受することは、お店に行かなければ得ることはできません。

2.品揃えと展開

品揃えとは、先ほどお話ししたマーチャンダイジングそのものです。
品揃えは売れればなんでもいいかというとそうではありません。
流行っていてみんな買っているから自店の品揃えに追加する、というものでもありません。
商品はショップ空間の中にありますので、ショップの世界観に沿った品揃えが基本です。
先ほどの例ですと、無印良品はハコがナチュラルでシンプルにできていますので、そこで売られてい商品もまたシンプルでナチュラルなんです。
ユニクロのように派手な色のTシャツやパーカーなどないですよね。

さて、「展開」というのは、入荷した商品をどこに置くか?ということです。
商品は段ボール箱に入って店に入荷されます。
そしてあなたは商品を段ボール箱から出して棚に並べるはずです。
これを「展開」と言います。
展開は、ゾーニングというフロアの区分、展開分類というお客様目線の仕分け、棚に置く数量を調整する定量、などが作業内容になってきます。

回遊しやすくて、どこに何があるのかすぐわかり、商品が比較検討しやすい、歩いて苦にならない。
そういうお店は展開がうまいです。

3.ディスプレイ

ディスプレイとは、商品を展示したり陳列したりすることを指します。
大昔の店は、陳列自体ありませんでした。
客が来ると注文を聞いて奥から商品を持ってきて売りました。
つまり店とは、商品は言わないと出さない、という空間でした。
何年か経ち、人前に商品をズラーと並べて売るようになったのは、イスタンブールのバザールが最初だったそうです。
トルコ旅行の時に学びました。
今でいう青空市のような感じです。什器はほとんどありません。
しかし、自分の買いたいものが目で見ることができる、これこそがディスプレイの効能です。

現代のディスプレイは大きく分けて展示と陳列があります。
展示というのは、商品の見本展示のことです。
アパレルショップのウインドウや壁の上部分に飾られているディスプレイが展示です。
ドラッグストアやスーパーなど陳列主体で棚にぎっしり商品を置いている店舗でも、棚のわずかなスペースに展示をつくり訴求するケースがあります。
例えば、雪肌精やSKⅡ、モエエシャンドンやメルシャンの棚などが展示をしています。

このディスプレイ、テーマというものがあります。
単に商品を置いて見せるだけでなく、どんな時に使用するのか、どんな気分になれるのか、どんな効果があるのかなどが、テーマでわかるようになっています。
それが前述の衝動買いを促進させる力になっています。

陳列に関しては、商品を整理整頓して、わかりやすく選びやすいようにする力があります。
同じ商品でも、メーカー別、味の違い、色の違い、価格の違いなどいろいろあります。
それらが一目でわかり、選択比較でき購入しやすいようにディスプレイしなくてはいけません。
お客様にとってはほしいものがすぐに見つけられますので、時間の節約この上ありません。

4.体験販促

いまは昔と違い、ネットで当たり前に買い物をする時代になりました。
今年は「タイパ」が流行語になりました。
映画鑑賞や読書だけでなく、買い物もタイムパフォーマンスが当たり前になり、ネットでモノを買う「買い物タイパ」が当たり前になりました。
そしてリアルの売場は、客がわざわざ来てくれる場所になりました。
売場は今以上に、客に体験をしていただく場になっています。

商品が試せることはいうまでもなく、店員がアドバイスしてくれる、学習できる、人と集えるなど、リアルだからこそできる体験販促が店にとって必要になりました。

体験販促で古くからあるのは、試飲・試食・試乗・試着などがそう。
イセタンミラーのような誰でも相談できるカウンセリングカウンター、高島屋家具売り場のような、バーチャル3D間取り体験など体験販促の進化は著しいです。

特に今は「売らない売場」が百貨店では流行っていて、モノを試す、店員と話すなどショールーミング化しているのも体験販促の表れです。

今年は、当社も人がいないセルフワインバーでイベントを行いました。
ゲーム感覚でワインが飲めるワイパーは、買い物そのものを楽しむ体験の場になっています。
●wine@EBISU

4.VMDで売場を快場にしよう

売場づくりには手法があると、ということ、分かったと思います。

日本にVMDの考えが伝わったのは1970年代。
前後、マネキンメーカーが米欧に刺激を受け、マネキンとともに日本にやってきたのがVMDです。
その歴史的背景もあって、VMDは百貨店やブティックのウインドウづくりの技術という考え方が長い間席巻していました。
でも今は違います。
日用品を扱っているコンビニ・ドラッグストアはもとより、家電量販店やホームセンターもVMDを導入しています。
そして、カーディーラーやバイクディーラー、住宅展示場などと言ったショールーム型店舗もVMDを活用しています。
さらに、不動産、保険、レストラン、カフェと言った物販ではなく、サービスを提供する店舗もVMDを導入するに至ります。

そして今、VMDはバーチャルVMDの時代へ。
ネットで店舗や商品空間を体験できる、メタバースの時代が到来しました。
VMDをバーチャルに生かす技術をこれからも考えていきたいと思っています。

●バーチャル・マーチャンダイジングとは

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(VMDインストラクター協会事務局)