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リーディングラインでお客様の目線をコントロールしよう

リーディングラインとは、お客様の目を導く線のことをいいます
直訳するとお客様の目をリードするラインのことで、このテクニックを習得すると、ディスプレイの作り手側の意図どおりに、お客様の視線をコントロールできます。

リーディングラインは、リニアスキームというディスプレイの構造線と連動させることで、お客様の視線をくぎ付けできることは以前下記にて書きました。

●リーディングラインとは

今回は、その続き。
リーディングラインはリニアスキーム以外にも、商品のカタチや向き、そして位置に影響されるんです。
今回は、商品の向きを意図的に変えることによって、お客様の視線をコントロールするテクニックを伝授します。

コップの向きで目線をコントロールする

上の写真を見てください。
3つの色違いのリピテーションです。
カタチとサイズは同じですので、視線は真ん中のコップにまず注がれます。

次に向かうのは左のコップです。
なぜかというと、真ん中のコップが左に傾いているからです。
視線はトライアングルの頂点に行きますから、その近くのオレンジ色のドットのコップの向きに影響され、左のコップに向かうのです。

次もリピテーションしているコップです。
今度は二つの連続なので、視線はまず左に注がれます。
すると、下のコップが右に傾いているので、目線は自然と右側に流れます。

上の写真のリーディングラインは少々複雑。
3つのリピテーションですが、まず目線は一番左のコップに行き、そこから右に一気に駆け上がります
そのあとは、下の左に向いているコップに目は捉われ、今度は左に目線が移動していきます。

テーブルディスプレイ応用編

今度はテーブルディスプレイで応用してみます。
上の写真をじっと見てください。
あなたの目線は矢印のように動いていませんか。

まずリニアスキーム(ディスプレイの構造線)は逆Nの字型になっているのがわかりますか。
中央の網が逆Nの字の真ん中で、左右に置いた並みの模様のキルティングマットがNの縦棒になっています。
ですので、この段階でディスプレイ用品は逆Nの字に配置されているんです。

ではなぜあなたの目は逆Nの字に動いていくかというと、食器の向きに左右されているからなんです。
手前のコーヒーカップの取っ手に注目してください。
ポットの方を向いていますよね。
だから、あなたは手前のカップからポットのように目を移動するんです。

次に向かうのは、ミルクピッチャー。
なぜなら、ポットがミルクピッチャーの方を向いているからなんです。

同じ方向を向いている、このミルクピッチャーとポットですが、よく見ると、網のラインに沿って置かれているのがわかります
つまり、この網の位置が、ポット→ミルクピッチャーへの動きを増進させているんです。
しかもマカロンの青と白の皿も、網の流れに沿って二分されていますので、ますますポット→ミルクピッチャーへ目の動きを誘導できています。

さて、皿に載っている青いマカロンですが、この置き方が奥のコーヒーカップに誘っているのがわかりますか。
そう、網の流れに対して直角に二つのマカロンを置くことによって、今度は90度角度を変えて、目線を奥に誘導しているんです。

このようにして、あなたの目線は逆Nの字にコントロールされるのでした。

なお、リニアスキーム、忘れた人は下記をお読みください。
●ディスプレイはなせ三角構成がいい?

まとめ

最後にひとつ注釈を。
そうは言っても、真ん中のマカロンが目立つからお客様の目線は最初はマカロンに行くんじゃないの?
と思う方、それも正解です。

真ん中のマカロン、これはフォーカルポイントと言います。
ぽつんとあって色も濃い青なので、とても目立ちます。
だから、最初に真ん中のマカロンに目が行き、次に逆Nの字に進むというのが正しい解釈でしょう。

まとめましょう。

  • フォーカルポイント
  • リニアスキーム
  • リーディングライン

この3つをセットにして、お客様の視線をどうコントトロールするか、考えてみてください。

リーディングライは、Webセンスアップセミナー「ディスプレイ構成PART3」の題材にもなっています。
次回は、3月予定。機会あったらぜひご視聴ください。(^^)

●センスアップセミナー「ディスプレイ構成PART3」

(VMDインストラクター協会事務局)

ランダムリニアのディスプレイ

個性的なディスプレイ構成にするコツ

今日はディスプレイ構造線の表現方法をお話しします。
ディスプレイ構造って三角構成が基本だけど、それだけじゃあつまらないですよね。
もっといろいろな構成表現があってもいいはず。

それで今日は、リニアスキームを駆使した構造線の作り方をお教えします。
リニアスキームのリニアとは線のこと。
スキームとは、策略のこと。
リニアスキームとは、線を策定してディスプレイを表現する技法なわけです。

リニアスキーム、忘れた人はこちらを読んで復習してください。
●ディスプレイ、なぜ三角形がよい?

まずはAとBのコップの三角構成の構造線を見てみましょう。

ディスプレイの印象、どう違う1

これに構造線を入れるとこうなります。

ディスプレイの印象、どう違う2

A・B二つを比較してみましょう。
特に赤い線を意識してみてください。

Aはりりしく見えて威風堂々としています。
Bはコップがあちこちを向いていて、落ち着かないですよね。
でも、とてもアクティブに見えます。

このように、構造線が変わるとディスプレイの印象は変わるんです。
これがリニアスキームの醍醐味です。

青い線はディスプレイの輪郭の構造線なのですが、商品そのものの置き方や向きが作用してディスプレイの中身にも構造線を作ることができます。

ディスプレイの構造線はざっと下記のタイプがあります。

●いろいろなリニアスキーム
リニアスキーム技法いろいろ

ディスプレイは色や柄、素材や形でテーマやテイストを表現できますが、リニアスキームを使えば、表現の深みを増すことができることを覚えてください。

それでは、実際に身近な例でリニアスキームのハウツーを解説します。
あなたがリビングルームでコーヒーを飲んでいたとします。
テーブルの上のディスプレイをいろいろな構造線で作ってみます。

●横の構造線
ディスプレイ 横の構造線2

これは横の構造線です。
実際に線を入れてみます。
ディスプレイ 横の構造線1

なんか穏やかですよね。
ボーダーのランチョンも横を意識して配置しました。
おちつく~って感じ。

●斜めの構造線
ディスプレイ 斜めの構造線1

これは斜めの構造線です。
実際に線を入れてみます。

ディスプレイ 斜めの構造線2
横だけの構造線と違って、動きが出てきたと思います。
なんか、楽しい!!
元気が出てきそうなディスプレイになったと思います。

●丸い構造線
ディスプレイ 丸い構造線1

これは丸い構造線です。
実際に線を入れてみます。
ディスプレイ 丸い構造線2

ふわっとしていて、物事がきちっと収まっているという感じ。
親しみやすく、温かみが感じられるディスプレイになりました。

●ジグザグの構造線
ディスプレイ ジグザグの構造線1

今度はジグザグの構造線です。
実際に線を入れてみます。
ディスプレイ ジグザグの構造線2

斜めだけの構造線も動きがありましたが、よりアクティブになりました。
きびきび、リズミカルに動いています。
そう、ディスプレイが動いて見えるんです。
楽しい夏の行楽の雰囲気がよく出ています。

●波型の構造線
ディスプレイ 波型のリニアスキーム1

今度は波型の構造線です。
実際に線を入れてみます。
ディスプレイ 波型のリニアスキーム2

ジグザクの構造線と違って、そんなにきびきびしてないですよね。
ゆっくり動いているという感じ。
とても自然な動きです。
自然の時に身をゆだねているな~って感じ。

●クロスの構造線
ディスプレイ クロスの構造線1

今度はプラスのカタチにクロスしている構造線です。
実際に線を入れてみます。
ディスプレイ クロスの構造線2

バランスとてもいいですね。
安定感があって、なにがあっても揺るがない感じ。
どっしり風格があります。

●放射状の構造線
ディスプレイ 放射状の構造線1

今度は放射状の構造線です。
実際に線を入れてみます。
ディスプレイ 放射状の構造線2
クジャクの羽のように優雅だと思います。
なんかパーティっぽい、という感じになっていると思います。

だいたいわかりましたか。
リニアスキームを使ったディスプレイ表現の仕方。
毎日のコーヒータイムでも、ディスプレイ構造変えるだけで、こんなに楽しくなるんです。

ちなみに、これは紀平梨花を模しました。

紀平梨花のディスプレイ

きのうの4回転ジャンプすごかったです。
それを表現しました。(^^)
ダイナミックでいて流れのある4回転サルコーでしたね。

ディスプレイって楽しいですね。
2月にまたディスプレイセミナーやりますので、手ほどき受けたい方はぜひ来てくださいね。
●VMDディスプレイセミナー

(VMDインストラクター協会事務局)

正面から見て三角形のディスプレイ

ディスプレイ、どうして上から見ても三角形にするのか?

今日は「ディスプレイ、どうして上から見ても三角形にするのか?」についてです。
ディスプレイ構成・三角形のルールの続編です。
三角形のルール、忘れた人は下記を見てください。

●ディスプレイ、なぜ三角形がよい?

まずは上の画面じっと見てください。
あなたは正面からディスプレイを見ています。

リニアスキーム(構造線のこと)はこんな感じ。
ディスプレイ上部の輪郭を見てください。
きれいな三角形になっていますよね。
下のリニア(線)も見て下さい。
こちらもこっちに向かってとんがっている、三角形になっています。

正面から見て三角形のディスプレイ リニアスキーム

上から見るとこのようなリニアになっています。
なんとなく三角形になっていますよね。

正面から見て三角形 上から見ても三角形

これが正しいディスプレイの構成です。
では、どうして上から見ると三角形でないとダメなんでしょうか。
横に一直線でもきれいだよ。とあなたは思うかもしれません。

じゃあ、上から見て横に一直線の三角形をつくってみましょう。
下の写真を見てください。

正面から見て三角形 上から見ても三角形

うーん、確かにきれいな三角形です。
問題ないように見えますが・・・。

これ、実は横から見ると、大きな違いがあるんです。
両者を見比べてもらっていいですか。
これで違いは一目瞭然!!

正面から見て三角形 かなり斜め横 リニアスキーム
上から見て直線 かなり斜め横から

そう、「上から見て直線」の方はリニアが消失するんです。
なぜかというと、上から見て直線のディスプレイは、三角構造線は横から見ると消えてしまうんです。
これでは横から来たお客様にとって、ディスプレイはきれいに見えません。

どうしてきれいに見えないかというと、
●上から見て直線のディスプレイは
・ペラペラ
・奥行きが感じられない
・薄っぺらい

ところが
●上から見て三角形のディスプレイは
・どっしり重厚
・奥行きが感じられる
・立体的

なんです。
違いをまとめてみました。

上から見て三角形 結論

あと、「前から見て三角形、上から見ても三角形」のいいところは、どこから見ても三角形になるんです。
下の写真を見てください。
きれいな三角形を保っています。
どこから見てもきれいですよね~。

正面から見て三角形 かなり斜め横

わかりましたでしょうか。
どうしてディスプレイは「前から見て三角形、上から見て三角形」でなければいけないか。
全国のVMD担当の皆さん~、薄っぺらいディスプレイは作らないでくださいね。
ディスプレイは立体的に作ってください。
奥行きです。お・く・ゆ・き!!

三角構成、実際に作ってみたい方は、ディスプレイセミナーに参加しよう。(^^)
日本橋の売場塾で、3か月ごとに1回やっています。
●売場づくりのディスプレイセミナー

(VMDインストラクター協会事務局)